初動負荷トレーニングは身体状態の棚卸しの機会でもある

初動負荷トレーニングの初心者は先ず、動きを覚える事から始まる。軽い負荷で筋肉をストレッチする様な動きをただ繰り返し、動かし方を身体に覚えさせ始める。
あまりに負荷が軽く、筋トレだと思うと拍子抜けな感じ。とはいえ、力まず、頑張らずを基本に筋反射が起きるまで可動域を目一杯使った動きを続ける。負荷の軽さにも関わらず、思いもかけないことが色々と起こる。
最初の半年位は、忘れていた過去の古傷を次々と意識化することになる。30年前におかしくした股関節の外側の腱の痛み。20年前の大腿四頭筋の打ち身、等々色々な痛みが次々と出てくる。
時々、物足りなくなってウエイトを重くしてみるが、筋反射の出るところまで動かすので、少しでも重すぎると筋肉や関節回りに痛みが出かかる。気を取り直して、ウエイトを元に戻し黙々と動かす。トレーニングというよりも、身体に新しい動かし方の癖をつけている感じ。

愚直に半年位続けていると、痛みもあまり出なくなり、関節の可動域が増えて柔軟性が増していることに気づいた。特に、理論上も重視している、肩甲骨・股関節まわりについては顕著だ。トレーニングのインターバルが1週間も空くと、身体の強張りが気になる様になり、ある意味、依存した身体になっている自分に気付く。